ニュースポストセブンにのっていた腸に関する記事です。

やはり腸は大事な臓器だということがわかります。↓

 

食べ物の消化・吸収、便の排出……「腸の機能」といわれた時に浮かぶのはそうしたイメージだろう。しかし近年、様々な研究が進められ、腸が持つ新たな「力」が次々と明らかになっている。とりわけ注目されるのが「腸の免疫パワー」で、これまで根治が難しいとされてきた病を克服できる可能性が出てきている。

 これまでの医学の常識では、脳が司令塔となり、各臓器に様々な命令を出して健康状態をコントロールしていると考えられてきた。

 それに対し、「臓器や細胞間の情報伝達」に着目して話題となっているのが、NHKスペシャルで放送中のシリーズ『人体 神秘の巨大ネットワーク』だ。同シリーズでは、各臓器や細胞がそれぞれに「メッセージ物質」を放出し、ほかの臓器や細胞と直接情報をやり取りする──という新説を紹介しているのだ。

 2017年9月の放送開始から腎臓、脂肪、筋肉などの「知られざる働き」が紹介され、1月14日には最新第4集の「万病撃退! “腸”が免疫の鍵だった」が放送された。

 一般的に、腸は「食べ物の消化を助ける」「栄養分や水分を吸収し、不要物を便として体外に排出する」臓器だと理解されている。

 そうした中で近年、腸が持つ「消化・吸収・排出」以外の役割について、注目が集まっている。外界からの病原体の侵入を食い止める最大の「免疫器官」としてのはたらきだ。知られざる「腸の免疫パワー」とは、いかなるものなのか。

◆アレルギー症状が治まる

 成人男性の腸の長さはおよそ7~9メートルあり、表面積はテニスコート1面分にも及ぶ。“広大”な腸には約1000種類、約100兆個の「腸内細菌」が生息し、夥しい数の腸内細菌が集まって「腸内フローラ(腸内細菌叢)」と呼ばれる生態系を形成している。

 そもそも人間の体に備わる免疫とは、体外から侵入してきたウイルスや細菌などの異物を「免疫細胞」の働きで排除するシステムのことだ。免疫細胞の7割が腸内に集中しており、異物との戦いに備える。

 免疫は人間を病原体から守る上で極めて重要なシステムだが、思わぬ“害”をもたらすこともある。前出のNスペ『人体』の取材にも協力したという国立精神・神経医療研究センター神経研究所特任研究部長の山村隆氏が解説する。

「免疫は体内の“いらないもの”を攻撃するシステムですが、ひとたびバランスが崩れて免疫細胞が暴走すると、体内に入った花粉や食べ物を『外敵』として攻撃してしまう。それによって引き起こされるのが『アレルギー』の症状です」

 従来、アレルギーの治療は対症療法ばかりで根治治療は不可能とされた。だが近年の研究で、腸内細菌の働きによってアレルギーを根治できる可能性が生じた。カギとなるのが「Tレグ細胞」である。

 

→食物の消化・吸収、便の排出だけではない「腸の免疫パワー」